アリトホシクズ

 テヅカオタクの楽描きと語りとメモ
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わが家の歴史・みんなの歴史
テヅカごと  2010/04/13(Tue)13:51

赤いマントひらっひら〜 筆を飛ばす王子 それが僕〜♪

思わず楽描いた

SPドラマに先生が登場されるというので、そこは三谷さんのこと、どんな斜め上展開が来るのかと待っていましたら、ば。
……。
………さすがでした。斜め上どころか次元が違いました。
えー、いや、真面目で高尚な手塚ファンの方らの反応はどうかわかりませんが。
 私 は 大 好 き だ (真顔で)


確かに実際、新連載でノリノリなヒゲオヤジコスのお写真とか、ゴブリンの燈台鬼コスのお写真とかも残されている先生なので、その線から発展させたのかなーとも思いましたが、まさかリボンの騎士でしかも文壇バーでやらかしますか…ああびっくりした。

あのような登場をさせた意図は、先生の演劇青年なエピソードを織りこみたかったのか、「第三の男」オーソン・ウェルズごっこエピソードを別の形に昇華したゆえなのか、実はさまざまないたずらを仕掛けるやんちゃっ子なお顔エピソードも入れたかったのか、それとも、あの「リボンの騎士」の次作品としてあの「火の鳥」が描かれているというのが、三谷さん的に面白いと思って入れたかったのか……
…といろいろ思いめぐらしましたが、結局、ふじわらたつやにリボンの騎士コスをさせたかっただけなんじゃないかとも思える、そんなミタニンが大好きです。
ふじわらも、いい年の男のくせにあの衣装があんなに似あうというのは、いかがなものか。ええい、けしからん!可愛すぎる!

しかし、あのリボンの騎士先生たつやを見た瞬間、面食いでいらっしゃるという先生の奥様が、ご子息の顔を見て「あなたも女形にすればよかったワ」とおっしゃった話(※公式文書掲載エピソード)を思い出してしまった手塚ファンは、日本中で私だけでいい……。


真面目なことをいえば、「世の中の厳しさを教えるのも大人の役目だ」といいながら、嬉々としてライオン・ブックスを執筆する先生の姿は、三谷さんのテヅカ観が垣間見えて、それがまた私自身のツボにもはまるもので、とても嬉しくなりました。
あれだけ詰め込んで昭和という時代をなぞっていくドラマであっても、決して一般的で表面的な“手塚治虫”像では済ませないぞ!という脚本の意欲を感じたのは、ファンのひいき目ではないと思う。


マネージャー氏が三女に語る痛烈な言葉は、恐らく福元一義さんの「締め切り過ぎてます!」に書かれた話が参考にされたのでしょうか。
上述のように「厳しさを教える」と語った先生本人ではなく、逆に「夢を与えなければ」と言ったマネージャーがこの言葉を言うというのが、また切ない皮肉です。
逆に言えば、現実をゆうゆうと飛び越えた天才だからこそ、そんな厳しいことを言いながらも人を夢中にさせる“夢”を描くことができ、その天才と凡人の差という現実を見せつけられている人だからこそ、天才にしか描けない“夢”の真の価値を知り、それを天才に描いてほしいと熱望してしまう真理もあるのかもしれませんが。傍観者として吉田首相に惚れこんだ主人公の父しかり。

しかし、あそこで突きつけられる厳しい現実がきっと、“歴史に名を残す特別な人”ではない“普通の人”たちの歴史を愛しく尊いものとして見つめたこのドラマのラストへと、8時間かけて語られたすべてを直接導く一つになっているんだろうなぁ。

そう思うと、この扱いの良さもまた予想の遥かに斜め上だったわけで。
ドラマ単体三谷ファンとしても、手塚ファンとしても、怒涛にして至福の3日間でした。
(あと、東宝娯楽映画とか古きよき時代の物語がもつノリへの三谷さん流のオマージュも感じられて楽しかった)


直接的には関係ない部分ですが。
長女の初恋の人がたどる、あのドラマでも特に波乱万丈な遍歴を見ると、ミタニンもまた、主義思想に関係なく「実力行使の革命」なるものに対しては、冷静というか冷ややかな眼で見ているんだろうかと、そこに妙にテヅカっぽさを感じました。(手塚先生も、そういうものに対しては割と冷徹なオチを作品中で与えているので)
これは、お二人ともいい意味で“坊ちゃん育ち”という共通点があるからなのか。

ある意味一番美味しいつるちゃんは別として、糸川博士や永井荷風や古川ロッパはいかにも三谷さんの好きそうな人物ですけれど、中でも、去りゆく者の代表である古川ロッパに終盤、あれだけの花道を用意してあげたのは、やはり三谷ドラマの本質的な優しさなんだろうなぁ。
セリフ回しや筋の面白さだけでなく、こういうところもまた大好きなのです。

…しかし、長男の恋人がこうむる後半の受難は、ただ永井先生を出したかったがために思えなくもない…。そして永井先生と将棋指しを出すのなら、墨田つながりで王さんの少年時代もあのドラマの中で見てみたかったなーという贅沢な思いも別にあるのでした。


さーて、時間ができたらもう一度見直して、原稿の中身とか、長女が病院で読んでた作品とか細かいところを確認するぞ〜。
バタバタしてる間にアトムの入学絵を当日に描けなかったのがショックな日々なんですが、夏へのアレコレもそろそろ本格的に描き始める時期なので、しばらくこちらも鈍行で行きます。


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唐突に思い出した。
そういえば以前、先生ご自身描かれた自画像でリボンの騎士コスのがありましたけど、まさかミタニンあれを見たとかは…ないよなぁ。
ヒョウタンツギタイムスにたしか収録されてたはずなんですが、手元の号にない(数年前に泣く泣く手放した号だったのかな…)ので、余計気になる〜。
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